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2017年11月23日

植え付けが終わると、ちょっと余裕ができていいですね。
今日はくもり。そんなに寒くもなくパッションさんたちはなんだか気持ちが良さそうです。

この季節の奄美は最高気温が20度前半。日差しはまだまだ強く、晴れた日のハウスの中はかなり暑くなります。
それでも、風が強かったりするので、あんまりサイドを開けるわけにもいかず……。

そんな時の強い味方が水です。

株もとに潅水はもちろんですが、大事なのは空間の湿度なのだそうで、全体に水をまいて湿度をあげると、ある程度暑くてもパッションさんは平気なんですね。
そこで、日差しの強い日はハウス内全体に水をまきます。
そうすると、じりじりと暑かったハウス内に潤いのある空気が流れてきます。

その、ちょっとひんやりした、しめった空気がなんだか懐かしいなあと思っていたら、そうだ!! あれだっ!
田んぼの空気だ!

私の出身は宮城で、農家ではありませんでしたが地区名にもれなく「田」がつく田園地帯。まわりは田んぼ(と、特産のセリ田)だらけです。
4月になると、東北にも桜が咲いて少しずつあたたかくなって行くんですが、ある日を境に、ふっと風が冷たくなります。
それが田んぼに水が入った日なんですよね。

車に乗っていると気が付きにくく、歩きでもイマイチ。この風の変化を一番感じるのが自転車に乗っている時でした。


ああ、風が変わった~。田植えの季節が来る。
それは、あの、美しくゆたかな季節の前触れで、とても好きな変化でした。




ちょうどいい写真がなかったので、無料のを借りてきました。 https://www.photolibrary.jp
これは宮城じゃなくて福島の写真です。


その風と同じ空気感が味わえるハウス内の加湿はとても好きな作業です。
今日は日差しもないしちょっと寒いので加湿はなし。
時間に余裕ができますがちょっともの足りなくもあります。


ふるさとはこの季節ずいぶんと寒くなっていることでしょう。
奄美も冷えてきましたがまだまだレベルが違う(笑)

冬でも花が絶えることのない楽園です。
色のなくなる東北の冬になれていたので12月にハイビスカスが咲いているのを見て驚きました。
この楽園のようなところで土とともに生きていけるのはとても幸せです。


まるか農園 yoko




  
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Posted by まるか農園 at 17:48Comments(2)

2017年11月12日

マニュアル練習中

9日10日と喜界島で開催された大島地区青年農業者会議に夫が参加して発表させていただいてきました。
発表が終わってひと安心です。



上の写真、前から2列目の水色のシャツです。文章の方にもちらっと登場。


それにしても、留守中1人で畑の世話をするのは、やっぱり大変でした。
パッションさんに潅水して、暑くないようにハウス内を加湿して、かぼちゃの受粉をして、それだけのことでも1人だと時間がかかってかかって。
1人で農業してる人たちは本当にすごいです。


さてさて、農業に必要な道具はいろいろありますが、なんといってもまずは必要なのは軽トラです。
6歳の長女に「軽トラのケイってなに?」ときかれて、「小さいとか軽いって意味だよ」と答えたら、その後次女に「軽トラのケイは英語で小さいって意味だよ!」と得意げに話していました。訂正した方が良いのかな?(笑)

その軽トラです。
普通に考えて当然マニュアル車です。

私が持っている免許はAT限定ではありませんが、教習所を出て以来10数年、マニュアル車を運転していません。
マニュアル車に関してはほとんど初心者レベル。いや、それ以下かも。

しかし、今年、パッションの出荷をしてみて、軽トラを運転できるのが夫だけという状況はまずいとひしひしと実感した次第で、最近練習を始めました。

もう、なんていうか、本当に忘れてます。

あ、あれ?
ブレーキ踏むときってクラッチ踏むんだっけ?
あれ?ギアが入らない。
うわっ、3速に入れようとしたら5速に入った。
なんか、すごくぶいーんって音がするけど……



危険。



土盛(畑所在地)、宇宿(通過点)、城間(自宅)周辺の皆さん、ご用心を。

来年の収穫期には、1人で運転して名瀬の市場まで出荷に行くのが目標です。
収穫量の増える6月まであと7か月、がんばります。



まるか農園 yoko






  
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Posted by まるか農園 at 20:22Comments(0)まるか日誌

2017年11月08日

台風過ぎて

10月末に2回もやってきてくれた台風をやり過ごしてやれやれなこの頃です。


前評判は大したことなかった22号ですが、終わってみれば、笠利での観測史上最強の風をたたき出しました。
最大瞬間44mだそうですよ!


まるか農園の圃場はというと、1回目、21号はほぼ被害はし。

2回目22号は、締め込み勝負をかけて、……2勝1敗くらいの感じでしょうか。

前回記事で書いていた定植済みの1棟は必死に、それこそ命がけで(比喩ではなく)守ってセーフ。
台風が直撃していたころ、ここのビニールも剥がされかけて、ものすごい強風の中で抑えたそうです(夫が)。
うちの4つの単棟はK6ハウスと言われるタイプで、一番シンプルな簡易型のハウスです(鹿児島県基準)。それがよくあの風に耐えたなあ。
なかなか根性があります。

他の二つの単棟は勝負をあきらめて直撃前にビニールをおろし、おろしたビニールを畑に敷いてどうにか浸水を最小限にしました。

4連棟の方は締め込みましたが約半分のビニールを剥がされました。

さて、ここまでして守ろうとした定植済みの苗たちと、これから植える圃場の健全性(←台風の雨にぬらしてしまうとなかなか乾かず定植が大幅に遅れてしまいます)。
せっかく命がけでやったんだから、早く植えなきゃ、ということで、台風後は怒涛の植え付けラッシュでした。
さんれんきゅう??なあにそれ?



畝の間の凸凹をクワで直して潅水チューブを通し、マルチを張って、穴をあけて、定植。
一日中目いっぱい働いても、ただこれだけのことをするのに1棟1日かかります。

誘引作業に必要な筋肉量を10としたら、一連の植え付けに必要な筋肉量は200くらいなんじゃないでしょうか。
乳酸が……、活性酸素が……

雨に濡れて機械を入れられないから、クワで畝上げをした方もいらっしゃるという噂を聞きましたが、その場合必要な筋肉量は1000くらいかな(笑)すごすきます。


最近は夜明けもずいぶん遅くて6時でもまだ暗いですね。
朝に仕事をしようにもあんまり時間がありません。

まだ月が出ていたりします。
柿本人麻呂のあの歌を思い出しました。

東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ






まるか農園 yoko







  
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Posted by まるか農園 at 21:07Comments(0)まるか日誌