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2018年04月01日

技術革新

晴天続きの奄美です。

授粉の救世主、クロマルハナバチさんは、28日(水)に連棟用の2箱が、30日(金)に単棟用の2箱が届きました。
連棟の方は翌日から優秀な働きを見せてくれて、9割以上の花に受粉してくれています。
単棟の方は今日が初日ですが、動きが悪く授粉率1%も行ったかどうか……。

連棟よりも温度が上がりやすいせいなのか、まだまだ手授粉が必要なようです。

しかし、しか~し!
手授粉の方も、伊達に毎日数千個つけてません。
どうやったら早く確実に授粉できるかを、2人で試行錯誤を続けた末に、かなりのスピードアップを実現しました。

農業研修では筆で花粉をめしべにつけて花びらをとるように教わりますが、そんな悠長なつけかた、まだるっこしい!


うちは筆を使ったことはありません。
今一番早くて確実だと思っているのがこちら。

まず花びらを取りますが、その時に、花びらの上にあるおしべを、親指の背で軽くこするようにしながら花びらを破ります。
そうすると、親指の背についた花粉が、その上にあるめしべにいくらかつきます。
更に破った花びらを花から外して取るときに、下に引くのではなく、上に、つまり、おしべとめしべをかすりながら外します。

慣れるまで何本かめしべが折れますが、そこは技術でカバー。

去年実験したところ、めしべは3本のうち1本でも残っていれば、3本の場合と変わらず、きちんと実が入ることがわかりました。
そして、パッションフルーツはさすがにやる気に満ちた植物で、めしべに花粉が2個つけば授粉可能なのだとか。

このやり方なら、花がらを除去する、その1アクションにちょっと動きをつけるだけで授粉が完了します。
パッション農家の皆様、是非やってみてください。



こちらは、クロマルハナバチのオス。
一般的な働き蜂のメスより随分黄色いです。



彼らはほとんど巣に帰らず、ひたすら自分のために蜜を食べ歩きます。
朝に巣箱の出入り口を開ける前に飛んでいる蜂はほとんどが男子。
必死に働いている女子陣に比べて、なんとなく悠長な感じがしてしまうのは私だけでしょうか?

明日は、単棟の方も働いてくれますように……



まるか農園 yoko



  
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Posted by まるか農園 at 00:01Comments(1)まるか日誌