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2017年03月19日

パッションの由来

だんだんと花の数が増えてきて、とうとう100を突破しました。
昼一番での授粉の時間がだんだん長くなっています。

結構どうでもいい豆知識ですが、花の花粉が自然にめしべに付くことを「受粉」、人工的に花粉をつけることを「授粉」と表記するようです。
日常生活であまり使わない知識ですが(笑)

パッションフルーツ、和名を果物時計草といいますが、この「パッション」を「情熱」と思っている方が多いようです。
確かにあの濃厚な甘みと香りは情熱的かもしれませんが、そうではありません。
和名の「時計草」はめしべの形が時計の針のように見えることからついた名前ですが、英語の「パッション」も形から来ています。




英和辞典を引くとpassionの最後の方に出てくる項目
・the Passion キリストの苦難
なんだそうです。

日本では時計に見立てたあの形を、キリスト教圏ではキリストの十字架に見立てたんですね。
奄美大島はクリスチャンの割合が結構多くて、あちこちに教会があります。
クリスチャンの皆さんにぴったりの果物だったわけです。


余談ですが、パッションさんの授粉作業は素手ですると手がべったべたになります。
花に蜜があるのは当たり前なんですが、パッションさんは花以外のところからもどんどん蜜を出してしまうからです。

例えばこちら。





つぼみの下に見える透明の粒がそうです。

どうやら、パッションさんが受粉の手助けに狙っているのは蜂ではなく蟻のようで、蟻を呼ぶためにあちこちから甘い蜜を出しているらしいです。

なめてみるととっても甘くておいしい!
今度集めてコーヒーにでも入れてみようかしら。


まるか農園 yoko





  
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Posted by まるか農園 at 10:12Comments(0)